2023年11月5日より開催しておりました岩手県の大槌町・山田町共催の創業スクールが無事に終了しました。
 計4日間という限られた時間の中でしたが、出席いただいたご参加者の方々がとても前向きに取り組まれていて、講師としてとても嬉しい限りでした。創業スクールの講義では極力話を聞いているだけの講義ではなく、インプットしたことを書いたり・話したり・議論したり・発表したりとアウトプットして少しでも腹落ちがしやすいように進めさせていただきました。

 創業期は何から手をつければいいかわからない、何をしたら良いかわからない方がほとんどです。不安になる方も多いかと思いますが、その原因のほとんどが「情報不足」あるいは「情報過多」だと感じております。創業すること自体は開業届または法人設立届を提出して登記すれば終了です。しかし、そこから資金調達・商品開発・サービス開発・広告宣伝・広報戦略・マーケティング・販売、、、と考えることがたくさんあります。まずは何から手をつけたらよいかわからない情報不足になっているケース、反対にインターネットやYouTubeが普及した現代では情報を取得することが容易になったことにより、情報過多になり、「本当に今の仕事を退職して独立してもいいのだろうか」「今の収入を捨てて起業しても良いのだろうか」
たくさんの不安を抱えてしまう場合もあります。
 創業塾では、創業のきっかけやコンセプト等のマインド部分からスタートし、マーケティング・資金調達、そしてアウトプットとして実際の企業事例を用いた販売戦略の立て方を参加者皆様で議論し、発表していただきました。とてもユニークな意見が飛び交うと同時に「事業計画を作る大切さ」を学んでいただきました。

 最終日は私も自ら販売戦略を立案させていただき、皆様に
「私の販売戦略と自分(参加者の皆様)の考えた販売戦略を実際に実施するならどちらをやりたいですか?
と聞いたところ、全員が「自分(参加者の皆様)の考えた販売戦略」を実行したいとお答えいただきました。
 

 最高です。それこそが経営をするということです。
 何故なら、自分で考えた事業計画は実行したくなりますし、改善点等も見つけやすくなります。もちろん第三者から事業に関するアドバイスはもらった方が良いです。しかし、アドバイスどころではなく、100%他人が考えた事業計画ではどうしても他責志向になりやすく、実行する意欲も湧いてこないと思います。創業時に関わらず、事業計画を継続するためには自ら考え・実行・改善するサイクルを回していく他にありません。その重要性を短い時間でお伝えさせていただきました。

 最後に、4日間を通して休日の中、全行程を出席いただいた参加者の皆様とご準備をいただきました山田町商工会・大槌町商工会の職員の皆様に感謝申し上げます。ところどころ拙い説明もあったかと思いますが、私自身も4日間でたくさん学ばせていただき、成長させていただきました。さらにブラッシュアップしてよりよい講座にできるように今後も精進してまいりたいと思います。
 ご参加いただいた方々の事業の繁栄とこれから創業される方々の成功を心より祈念しております。
 少しでも沿岸地域の発展に貢献できますと幸いです。まだまだ負けないぞ岩手!
 ありがとうございました。