そもそもCOOって何?

COOとは、Chief Operating Officer(最高執行責任者)の略称で、企業の代表取締役であるCEO(最高経営責任者)が決定した経営方針に基づき、日々の事業運営・業務執行を統括・管理する最高責任者のことです。端的にいうと、経営者の意思決定を具体で実行する役割になります。企業において、総務部や経営企画部といった部署に役割として置かれることが多いです。

中小企業の経営者が抱える悩み

まず、みなさんは経営者の役割とは何だと思いますか?当社では、経営者が果たすべき役割は、企業のビジョンを描き、日々意思決定を行うことだと考えています。
しかし現実には、日々の事業運営や人材マネジメント、数値管理に追われ、経営戦略に時間を割けないケースが少なくありません。ましてや、経営者自身がトッププレイヤーなんてこともざらにあります。

当たり前ですが、企業のトップである社長以外に経営の意思決定をする人はいません。経営者がトッププレイヤーであったり、経営を考える余白が無ければ、現状維持をすることはできても、成長することはできません。ましてや、廃業時代の到来・賃上げ・生産性向上・ITやDX化など現状維持することすら、今の経営は難しくなっています。

企業を成長させ、次のステージに移行するための将来の経営を考えることは、経営者にとって「やらなければならない重要な仕事でもなかなかできない仕事」の位置付けになってしまっています。

そんななかで、特に中小企業が抱える悩みとして、「売上不振」「人材不足」「管理職などの育成」「ITツールの導入」「資金不足」など様々な悩みがあります。

なぜCOO代行が必要なのか?

中小企業は大企業と違って、専門部署がいくつもあるわけではありません。しかし、中小企業が抱える悩みは先述のとおり、大企業より非常に多岐にわたります。しかし、経営戦略を考える時間や相談相手がいなければ、どうしても小手先の手段になってしまいます。

例えば、弊社で実際にあった事例として、
・集客に悩んでいる
・最近インスタグラムやTikTokで集客をしているお店があるらしい
・代わりに動画撮影や店舗紹介をしてくれるマーケティング会社に数十万円で依頼
・結果的に、インプレッション(閲覧数)は伸びたが、売上はほぼ変わらず

ということがありました。この事例の良くなかったところは、
・仮説がないまま集客を手段をSNSと「断定」したところ
・伝えたいコンセプトやサービスが明確ではないまま情報発信を行なったところ

細かい点まで記載するともっとありますが、このあたりまでにします。

明確な経営戦略が無ければ、その悩みに直結する解決策に飛びついてしまいます。しかし、忙しい社長はそこまで考える時間もありませんし、お気持ちはわかります。
ですが、現場にしっかり入り込んでいくと、意外と違うところに課題があったりします。実際に上記の事例では、全く別のアプローチで集客を増やすことに成功しました。日頃から事業に集中していると、経営者自身では気付けない部分もたくさんあり、結果的に第三者的なCOOの役割がいると、時間もコストも抑えることができます。

そして理由はもう1つあります。経営者の方は優秀な方が非常に多いですが、経営者もスーパーマンではありません。1人の人間であり、得意不得意・好き嫌いがあります。数字が苦手な人もいれば、営業が得意人もいます。インターネットが嫌いな人もいれば、好きな人もいます。経営していくために苦手なこと・嫌いなことをやらなければいけないことは、百も承知ですが、やり続けるべきではありません。

当社では、経営者が抱える苦手な部分や不得意な部分を代行し、反対に強みを洗い出し、得意なこと好きなことに集中できる環境を提供できるように努めています。ご支援していて感じることは、中小企業に必要な存在は、「その道の高度技術を持った専門家」ではなく、「1→10の手段を幅広く提供できるなんでも屋」だと感じます。

経営者が考える高度なITツールは導入しても現場は使いこなせません、SNSで情報発信しようと思っても社員はSNSに出てはくれません。このように手段が目的化されてしまえば、結果的にコストが無駄になってしまいます。

経営コンサルティング会社とは何が違うのか?

一般的な経営コンサルティング会社は、経営者と月1回ミーティングをして月額▲万円やプロジェクト単位で多額なコストを支払って業務を「外注する」サービスが多くなっています。しかし、当社は200件以上の経営相談を受ける中で中小企業の課題は「アイディアではなく、実行できる経営資源がそもそもないこと」だと気がつきました。

経営資源とは、「人・モノ・お金・情報」だと言われていますが、この経営資源が不足しているため、考えたけどやれない・アドバイスを受けたけどできない状況なんだと思います。

例えば、当社の場合は、経営者と経営戦略を策定することはもちろん、それを現場に落とし込んで実行支援まで行っております。ちなみに、これまで支援させていただいたテーマは、
人事評価制度の構築
✅新卒・中途採用代行 
✅組織内研修・階層別研修
✅経営者交代に向けた準備
✅マーケティング支援による集客
✅営業活動の販促ツール作成
✅資金繰り改善・金融機関の対応
✅補助金獲得(累計調達額3億円突破)
✅ITシステムの導入支援 
✅経営会議・リーダーMTGファシリテーション
✅店舗の接客ルールの策定 

と一部だけでも多種多様なテーマであることがお分かりかと思います。そのくらい、中小企業が抱える悩みや問題は多岐に渡るものです。

COO代行サービスがおすすめの会社

COO代行がおすすめの会社は、会社の規模感は問いませんが、
・経営者の右腕的なNo.2や経営幹部がいない企業
・経営者がトッププレイヤーとして活躍している企業
・管理職がまだ育っていない企業
・社長のやりたいことがたくさんあるのに中々実現できていない企業
・とにかく企業を成長させたい企業

上記のような企業にCOO代行サービスはおすすめです。また、すでに経営幹部や経営企画部がある企業でも、第三者の立場や視点を加えることで、企業内のコミュニケーションを促進させる効果や新しいアイディアや考えが創発される可能性が高まります。

COO代行サービスがいらない会社

反対にCOO代行が不要な企業もあると考えています。
・経営者自身が心から成長したい、変えたいと思っていない
・とりあえずコンサルを入れておけば業績は良くなるだろうと考えている
・このまま現状維持の会社でいたい

上記のようなお考えであれば、COO代行サービスは使わないことをおすすめします。COO代行は「CEO(代表取締役)代行」ではありません。経営者に会社を成長させたい、変わりたいというお考えがなければ、やはりCOOを入れても残念ながらうまく機能はしません。
弊社の経験則でも、上記のような企業はやはり効果を生み出すことはできませんでした。
それを機に弊社も経営者や現場とCOOが一丸となって成長していく必要があると痛感しました。

まとめ

ここまでご覧いただき、誠にありがとうございました。
弊社では、中小企業に「ちょうどいい」コンサルティング”COO代行サービス”を提供させていただいております。サービス内容の詳細は下記リンクに記載しております。中小企業の成長にCOO代行が必要な際は、お気軽にお問い合わせくださいませ。

その他サービス

人材育成・組織開発・研修
補助金・融資・創業融資
COO代行サービス